公衆衛生上の課題-喫煙問題を例として-
- ロック
- 2020年7月31日
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大学は、7月17日より、再度遠隔講義となってしまいました。東京・大阪などコロナ感染者数が増加しており、身近なところから予防活動に努めなければなりません。
そんな中、7月28日(火)の5限に、3年生保健師課程の選択必修科目の保健医療福祉行政論Ⅱでは、ゲストスピーカーの原田久先生に特別講義をZoomを使って開催しました。本来であれば、全学年に開放して聴講していただく予定でしたが、遠隔講義となり、Zoomを使用して履修生と看護学部の教員が聴講した講義となりました。
講師の原田先生は、厚生労働省や神奈川県、藤沢市での公衆衛生医師としての経験がおありで、現在はクリニックを開業し、神奈川県医師会での禁煙支援活動や依存へ治療などを精力的にされております。
先生からのお話は大きく3つでした。①ニコチンの作用、②たばこ産業の戦略、③優先順位を間違わないために です。
ニコチンは、「麻薬」と同じ働きをすること。

たばこ業界の戦略は、低年齢層からの喫煙の開始です。10-20代の報酬系の神経回路の活動が活発な時期に、ニコチン依存にすることです。みなさんは、間違ってもたばこ業界の戦略に乗らないようにし、吸っている周りの人を助けてあげましょう。

またたばこだけではなく、スマホやスマホゲーム依存の話もありました。皆さんも気をつけましょう。
最後に、原田先生からのメッセージとして、公衆衛生とは、①新自由主義的政策はうまく機能していない、②公衆衛生はその矛盾に対応できる、③「人」を大切にするための知識、技術である。とのことでした。
喫煙は今流行している新型コロナウィルス感染症とも関連があります。
興味のある方は、ぜひ保健師課程の講義も選択してみてください。
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